〜A story of love〜

特別編 19年後のX’mas



【あとがき】
Post-scriptum

 
※文章中の英字表記は、オンマウスすると読み方が出ます※
A story of love【特別編 19年後のX’mas 】」如何でしたでしょうか?


まえがきにも書いた通り、本編を書いていた2001年当初、私には2つ結末が在りました。

1.この<特別編>の中に在るような、Haruto Rino が湖の傍で仲良く幸せそうにしている場面。

2.本編に在る、公園でYoko Yoko が自分達の足元に倒れているHaruto Rino を愕然とした様子で見ている場面です。でもそれも本当に安らかな幸せそうな顔・・・
そして、本編最終話になったRikuto Kano を連れ立ったRyuji Yoko 達の姿でした。
人並みの中に肩を寄せ合った幸せそうな2人の姿が見えるような気がして、皆が其方を見ます。
でも薄ぼんやりとした感じで、それは雪の煙る中なのか、街の建物から出る蒸気のせいなのか良く判りませんでした。

この2つの場面がどうしても繋がらずに、私は結論付けをしなかったのです。
皆さんに「結末はお好きなように想像してください」というメッセージを残したままになっていました。


その後、新しいお話を書いたりしていましたが、「A story of love」には何かが足りない。
『まだ降りて来ない場面が在るはずだ』と、ずっと感じていたのです。

そして2年も経ってから、やっと昨年2003年7月にKano Rikuto が大きくなって動き出している場面が降りて来ました。しかしそれも10行程しか書けないほどで、後は想像で書こうかなぁ〜などと考えたこともありましたが、
この「A story of love」は私の小説初作品で、あまりにも拙い文章では在りますが、それでも書き始めた理由や色々と思い入れが在って、
『とても想像なんかでは書けない、書いちゃいけない』と思い直し、結局またそのまま放置状態へ・・・

でも今年、2004年10月頃にクリスマスのお話が降りて来たのです。
いつも思うけど、なんて季節感無いんでしょうね私は(笑)
そして、それはあっと言う間にすべてが繋がったのです。
そして今回、<特別編>として皆さんへお届けすることにしました。

他に手掛けている作品も在り、其方の映像の降り方が爆裂してたので(爆)
此方を書き上げるには2ヶ月ほど(実質は2週間程度)掛かりましたが、それでも、これで完結したのだと感慨深いものがあります。


HPを立ち上げてから現在まで、UPしたお話を書いてる最中も「A story of love」があまりに陳腐に思えて、書き直そうかと何度も悩んだりしました。
でも、「これが私の作品の遍歴なのだ」と、今では開き直ってそのままにしておくことにしました(照っ)

ただ、本編は登場人物が多く、誰が何を言っているのか聞える声に耳を傾けながら書いただけで、「小説です」って威張れる物でもないのですし、書き方の方法も解からず書いていたから、日記みたいに日付を追って、誰が何と言っているか説明書きみたいでしたね。
それに行動表現も、「〜だった」でみんな終わってるし(笑)
本当に読みにくい物だと思います。

もっと上手い表現方法が在るだろう! 書き方が在るだろう!
と、開き直った今でも読み返すと恥ずかしい作品です。



ところで、「A story of love」本編の結末を想像し、当初から「こうなんじゃないですか?」とお便り下さった方や、リアル友にも色々と聞かれましたが、十人十色、皆違う答えを持っていて。
私的にはある程度、予想出来る範囲で答えを書いたつもりだったのですが、まったく全然違う答えを聞いた時は、驚きと共に感心しました。
それに少し落ち込みもしました(爆)
「表現力無いんだなぁ〜私って・・・」ってね。

それに各登場人物の服装や髪型、仕草なども殆んど書いてないので、リアル友に聞いてみると、これがまた面白い♪
私の頭の中で動いている登場人物に近い人も居れば、違う想像をしている人も居て、それはそれで楽しめました。
中には、登場人物一人一人の髪型、服装、性格まで言ってきた人もいましたね(笑)
Ryuji 達のバンド編成もどうなっているかまで話したこともありました。
「惜しい〜」などと言いながら、盛り上がったのも楽しい想い出です。
でも、私の頭の中の人物像は明かさないでおきました。
「何だよそれ〜」って皆にブーブー言われましたけど(笑)
当たってた人だけには教えてあげました。

う〜ん、本当は全部話したい!(大爆)
登場人物の姿形も、バンドの構成も、性格も、Haruto Rino のことももっと正確に(笑)

でも感じるすべては、受け取る側のもので在っていいと私は思っています。
Gackt 氏の言葉の一部を拝借するなれば、「創造力」と「想像力」は素敵なものだと思うのです。
だから、書く側が「こう受け取って欲しい」と押し付けるのは違うように思うのです。
与える側と受ける側が、同じ結果を想像出来れば、それはそれで素敵なことだし、全く違う想像をした場合は、それは広がりとなって、また素敵なことだと考えます。
コンセプトを露にして書くのも、それはそれで意味が在って良いことだと思います。でも私は書かない方を選んでいます。
だって私が見ている夢は私だけのものだし、其処から感じたものも私だけのものだから。
だから押し付けるようなことはしたくないのです。




なんだか、何年も掛かって初作品の完結に至ったので、思い入れも在り、関係ない話にまで及びました。

最後に、いつも読んで下さった方には本当に感謝しています。
そして何かを感じて頂けたなら、自分自身の想像の世界を創って頂けたなら、尚一層嬉しく思います(深礼)
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